研究代表者と研究分担者は以前、文学研究科・文学部において同日本史研究室所蔵「朴沢文書」の英訳を試みる授業を担当し、学生の訳文について監修を行った。それを基に本プロジェクトでは、次の三つに取り組む。
 a. 「朴沢文書」の中世文書の画像・翻刻および英訳、英文解説を内容とするデジタルーデータベースを作成し、ToUDA(東北大学総合知デジタルアーカイブ)に搭載する。
		 b. 同じ内容を、日本史研究室が発行する『東北大学国史談話会雑誌』に掲載する。
		 c. 2025年9月29日~10月5日に附属図書館本館において、「朴沢文書」原本と翻刻・英訳からなる展示会を開催する。
日本中世文書の英訳は、いくつかの先例はあるものの、まとまった文書群全体については少なく、それをデジタル・フィジカル双方で発信することは海外を含めた日本学研究に資するところが大きいと考える。

▲朴沢文書を構成する史料の一部、「弘安10年(1287)2月13日『関東下知状』」

  