「ざっこくのふしぎ」展を開催しました
2025.05.14
東北大学統合日本学センターでは、2025年4月9日から5月13日にかけて展示企画「ざっこくのふしぎ」を主催いたしました。
仙台市、岩手県軽米町および二戸市での巡回展となった当イベントは、世界各地で雑穀の生産に携わる人々の対話を記録、展示したものです。雑穀栽培という東北地方において重要な食文化を「伝統知」の側面から捉え、気候変動や食糧の安全保障といった世界的な課題解決に貢献できる可能性について、地域の方々と共有することを目的としました。
具体的には、日本(岩手県、宮崎県)、インド・ヒマラヤ、ジンバブエ、ケニア、そしてカナダの雑穀栽培者たちの対話を紹介したパネルを中心に、世界の雑穀料理のレシピや雑穀栽培の記録写真、そしてあわ、ひえ、たかきびといった雑穀のドライフラワーや種などを展示した他、生産者によるトークセッションも催されました。(雑穀料理のレシピ集はこちらをご覧ください)
本企画はテレビや新聞、ラジオなどの地域メディアにも取り上げられ、多くの方々にご来場いただきました。また、ブリティッシュ・コロンビア大学ビーティ生物多様性博物館や軽米町との共催により、国際的な大学間連携および地域連携の土台作りにも繋がる結果となりました。
ご協力いただいた関係者の皆様に、厚く御礼申し上げます。
▼展示風景