News & Topics 統合日本学センター特任教授のキャロル・グラック氏が、第6回人間文化研究機構日本研究国際賞を受賞

統合日本学センター特任教授のキャロル・グラック氏が、第6回人間文化研究機構日本研究国際賞を受賞

2024.12.06

統合日本学センター特任教授(客員)のキャロル・グラック(Carol Gluck)氏(コロンビア大学名誉教授)が、第6回人間文化研究機構日本研究国際賞(NIHU International Prize in Japanese Studies)を受賞しました。

この賞は、日本研究の国際的発展と日本文化の理解を深め広めることをめざして、海外を拠点として、日本に関する文学、言語、歴史、民俗、民族、環境などの人間文化研究において学術上とくに優れた成果を上げ、日本研究の国際的発展に多大な貢献をした研究者を表彰し授与されるものです。

キャロル・グラック氏は、現代アメリカを代表する歴史学者です。グローバルな視点から日本近現代史、国際関係史および歴史学と記憶について研究をされています。長年、コロンビア大学で教鞭をとられ、その門下から輩出した日本学、日本史学研究者は、北米はもとより日本・アジア、欧州に広がっています。また、アジア学会会長、アメリカ歴史学会評議員をつとめられたほか、人文科学科アカデミー会員、哲学協会会員でもあり、米人文学界の重鎮というに相応しい傑出した研究者です。日本の研究者とも広く、深く交流しながら研究を進められており、日本の学界にも多大な影響を与えています。

統合日本学センターでは、2024年3月5日に開催した開設記念講演会においてキャロル・グラック教授を日本に招聘し、「人文・社会科学の未来 日本学の未来」をテーマにご講演いただきました。さらに、統合日本学センターのアドバイザリーボードにもご就任いただき、本センターが目指す日本学の研究力強化や国際展開に向けて、国際的視座から有意義なご助言をいただいております。

 
【略歴】
1941年、アメリカ・ニュージャージー生まれ。
ウェルズリー大学卒業。1972年にコロンビア大学で博士号取得
専門は日本近現代史、歴史と記憶

【主な受賞歴】
・ジョン・キング・フェアバンク賞(アメリカ歴史学会)
・米国芸術科学アカデミーフェロー
・フルブライト・プログラム50周年記念特別優秀学者賞(日米教育委員会)
・旭日中綬章(日本政府)

なお、授賞式・記念公演は2025年3月19日(水)に日本学士院において執り行われる予定です。

人間文化研究機構ウェブサイト