News & Topics 魏然助教の単著論文が国際学術誌『positions: asia critique』に掲載されました

魏然助教の単著論文が国際学術誌『positions: asia critique』に掲載されました

2026.08.20
当センターの魏然助教(研究・国際展開ユニット)による論文「The Neighborhood as Refuge: Dignity, Inclusiveness, and Critical Observation in Takeda Rintarō’s 'Kamagasaki'」が、デューク大学出版局(Duke University Press)刊行の国際学術誌『positions: asia critique』に掲載されました。

positions: asia critique』は、アジア研究・人文学分野において世界的に高い評価を受ける学術誌です。

■ 論文概要

本稿は、大阪出身の作家・武田麟太郎が1933年に発表した短編小説「釜ヶ崎」を取り上げ、日本の都市社会において歴史的に周縁化されてきた地域の一つである釜ヶ崎がどのように表象されているのかを考察するものです。

武田が従来の都市観察者の枠組みを超え、釜ヶ崎の住民の内なる声や尊厳、抵抗を前景化している点に着目し、「compassionate participant(共感的な参与者)」という概念を提示しています。貧困、ホームレス、社会的分断をめぐる文学表象を分析することで、本作品が都市の周縁部に対して支配的に付与されてきたステレオタイプにどのように異議を唱えているのかを明らかにしました。

■ 掲載誌・論文情報